- 長女は総合病院で出産したお話となります。病室は大部屋でした。
- 次女・三女・四女は同じ個人病院で出産したお話となります。病室は個室でした。
出産２日前
出産予定日から３日間経ち、赤ちゃんから何も音沙汰がなかったのですが、お昼頃にようやくおりものに混じったおしるしがきました。
出産前日
定期検診行ったら緊急入院！？
朝一からおりものに混じったおしるしがありました。
この日は定期検診があったので午後に病院へ行きました。
妊娠後期（臨月）なので検診では毎回やっているNST（ノンストレステスト）をしました。
これまでは特に異常なく終えてたのですが、今回は赤ちゃんの心拍数が下がっているとのことでした。
再度NSTをしても結果は同じです。
内診では子宮口が3㎝開いていましたが、まだ陣痛はありませんでした。
心拍数が下がっていること、そして切迫流産で入院していた経歴があるため、緊急事態に備えて即日入院となりました。
子供達のこともあるので一旦自宅に帰り、旦那に連絡し、入院セットを持って18:00頃病院へ行きました。
病院に到着するとそのまま病室へ案内されてました。
そして陣痛促進剤の説明を読み同意書にサインしました。
また、緊急事態になった場合、説明する時間で処置が手遅れにならない為の事前同意書にもサインしました。
これらは病院によって書式は異なります。
18:00 夕食を頂きました。
食事を済ました後は再度NSTをやりました。
この時初めてスイッチを持たされ、赤ちゃんが動いたら押すという指示がありました。
検査したところ異常はありませんでした。
お腹の張りは感じていましたが、陣痛という陣痛はきていませんでした。
ただ、便意を感じる方の腹痛がありトイレに何度か行きました。
そして産まれることもなく翌朝を迎えました。
出産当日
えっ！？朝イチからいきなり！？
6:30頃、看護師さんが陣痛促進剤を持ってきて病室にやってきました。
自然陣痛を待つ間もなく陣痛促進剤を点滴で投与して開始しました。
子宮口は前日と変わらず3㎝の開きです。
昨夜お腹の調子が悪く、何度もトイレに行ったのでその事を看護師さんに伝えると、浣腸をしなくっても大丈夫だろうということで4人目にして初めて浣腸なしです。
浣腸が大嫌いなわたしにとっては心から嬉しかったです。
そして陣痛促進剤をした事により、これからジワジワと陣痛の痛さがくるという構えが出来上がってました。
かれこれ4人目中2人が陣痛促進剤による出産となります。（もぅ1人は次女の時です。）
自然陣痛と比べると、やはり気の持ちようは変わります。
自然陣痛と陣痛促進剤違いですが、個人的には自然陣痛の方が痛さがなだらかな感じで増すので、その段階に合わせて自然と身体もついていける感覚ではあります。
ですが陣痛促進剤は、自然陣痛の「弱」を通り越していきなり「中」の痛さに達する感覚になるので、いきなり（こんなにも痛かった？）と思うほどの痛さでした。
薬の量の加減により痛さの度数も変わるので、数値が上がるたびにドキドキするのです。
8:00 朝食の時間です。
陣痛の痛みが出始めたものの、まだ我慢できる範囲なので食事を取ることが出来ました。
ただ浣腸をしなかったことにより、朝食を食べて分娩中で便が出ないか心配になりました。
ですが、そんなことはお構いなしです。
もし仮にそれを気にしていたら病院側も再度浣腸をいってくると思うから大丈夫だろうと勝手に思っていました。
9:00 漢方63の五積散（ゴシャクサン）をお酢で割ったものを看護師さんが用意してくださり飲みました。
これを飲めば子宮口が柔らかくなる効果があるそうです。
出来ることはやる！そーした思いを胸に、酸っぱさと苦さが入り混じった不味いドリンクを一気飲みして出産に備えました。
先生から「おまじない」をしてもらう
10:00 先生による内診です。
内診台に乗ると、おもいっきり子宮口をグリグリやられました。
先生いわく「おまじない」との事です。
子宮口を伸びやすく開きやすくしたみたいです。
この時点では子宮口4㎝です。
一方陣痛は、3分間隔で痛さが増してきていました。
横になってしまう程の生理痛の痛さで、腰が重く痛いのです。
ですが、まだほんの少しの余裕はあったので痛み逃しを意識すること、そして赤ちゃんに酸素を送り込めるように呼吸に全集中していました。
気持ち的には本番に備えての練習みたいな感じで、「ふー、ふー」と痛み逃しをしていました。
11:00 陣痛が2分間隔になってきました。
完全に腰がズキンズキンとして痛かったです。
黙って耐えられるけど、痛い！！
痛いけど、呼吸に集中していました。
11:20 旦那が病院に到着しました。
陣痛が来るたびに腰をさすってくれるのですが、3人目にしても一向にさすり方は上達する事はなかったです。
そして看護師さんが様子見にきては、陣痛促進剤の数値を上げてきました。
嫌な予感でしかありません。
12:00 昼食の時間です。
全く食べられる状態ではありませんでした。
とうとう声が漏れてしまう程の痛さMAXです。
ずーと、「ゔーーーゔーーーー」だの「あ”ーーーあ”ーーー」だの言ってました。
そんなわたしの状況を確認した看護師さんは、分娩台へ行くよう促してきました。
分娩中、胎児の心拍数が低下！！
いよいよです！！
10分もしない内に先生、助産師さん達が続々と分娩室に入ってきました。
その様子をみて（やっと産める！）と確信し、気合が入ります。
陣痛の波を把握していても、陣痛がくると、分娩台の上で身体をクネクネとねじってしまう程、じっとしていられないのです。
助産師さんは「身体を真っ直ぐに！」とおっしゃってもお尻が分娩シートから浮いてしまうわ、身体をねじるわで、先生方の言う事を聞きたくっても聞けませんでした。
なので、言うこと聞かない自分を無理矢理聞かせる為に、助産師さんと看護師さんに「両足を固定して下さい！」と頼み、動くわたしを必死で抑えつけてくれました。
こんな状況であっても先生が内診をすると、子宮口はまだ6㎝程で、赤ちゃんは下りてきてないということでした。
その後、NSTを装置しているモニターで赤ちゃんの心拍数が低下し始めていることが確認されます。
すると間もなく陣痛中に何度も「ピローン、ピローン」と音が鳴り響きました。
その音が鳴り出すと、わたしも確認できたモニター画面を目線から外し音も消されました。
きっと病院側からの配慮だった事でしょう。
更に一気に空気が変わり、みんな無事に産まれてくれる事を願い、今に全力で集中し、辺りは目まぐるしく先程以上に迅速に対応してくれていました。
一刻も早く赤ちゃんを取り出そうと先生と助産師さんが二人掛かりで子宮口全開じゃないのにグリグリし始めました。
途中で「酸素マスク！」「バキューム！」「注射打って！」という会話が飛び交っていました。
わたしはされるがままに酸素マスクを付けて、よく分からない注射を打たれていました。
とにかく自分も必死です。
こーゆ時こそ自分の “本気” というものが分かるものです。
本来なら陣痛きたらいきむのですが、陣痛がきてもいないのに「いきんで！」と言われました。
なので、血管が切れるほどの力を振り絞り「ゔーーーーん」といきんでは一旦力を抜き、またいきみます。
これを陣痛関係なくずっとしていました。
その間、先生と助産師さんが赤ちゃんを回したり引っ張ったりして完全に私はえぐられ状態の中で陣痛とも戦っていました。
とにかくどっちも痛い！！
でもこの痛さに負けじと必死です！！
そして毎回思うこと。
（私は死なない、大丈夫）
呪文の様に自分の中で唱えていました。
その間、陣痛がくるたび、相変わらず身体を真っ直ぐに保つ事が出来ずにいました。
そして呼吸も上手く出来ず、「ふーーー」と吐くつもりが「ゔーーー」と言ってるだけになっていました。
動く私の足を固定する2人の看護師さんと、赤ちゃんを引っ張りだす先生と助産師さん2人、終始4人体制で挑んでいました。
そして12:30…
少し恥骨周辺に引っ掛かったような感覚でヌルヌルっと無事に赤ちゃんが産まれてきてくれました。
分娩室に入り約30分での出産。
先生方には感謝でしかありません。
今までのお産では1番ハードだったことでしょう。
問題なく産まれたと思ったのに・・・
一先ず（やっと会えた〜〜）と分娩台で余韻に浸ってると、いつもならさっと赤ちゃんを抱き上げて見せてくれるのですがそれがありませんでした。
（ん？先生達が何かしている。ん？泣き声がない…）
吸引したり、なんやかんやしていましたが、これまで産んできた子供達と比べたら抱き抱えられるまでの時間が異様に長かったです。
その間、私は股の間で何が行われているのか見るにも見れずそのまま足を広げたまま、顔の隣にいる旦那と一緒に待っていました。
時間の感覚的に5分、10分もいかない程待たされ、ようやく我が子の産声と顔を見る事が出来ました。
「おめでとうございます！」
と看護師さんに抱き抱えられた我が娘が私の右腕に包み込まれるように初めての触れ合いをしました。
そして突然先生が「おっぱいが飲みやすいように舌を切ったからこれで大丈夫！」と言ってきたのです。
って…「えっ！？」と、何が何だか分からず、一瞬呆然としつつも、一瞬で我に返り、とりあえず無事に産まれてきてくれた事に安堵の胸をなでおろしていました。
※舌を切った理由は、産後エピソードのこちらをご覧下さい。（産後１日目／分娩後すぐに赤ちゃんの舌を切った理由）
そして先生は外来へ戻りました。
（先生が言うなら大丈夫でしょう、後で詳しく聞いてみよう…）と我が3人の子を取り上げてくれてた先生なので信頼はしていました。
赤ちゃんの心拍数が落ちた原因ですが、臍の緒が絡まっていたわけでもなく、他に思い当たる原因がないとのことで原因不明でした。
とりあえず、産まれた直後に小児科の先生が確認したところ、心拍数その他問題なしとのことです。
本当に不思議でこの真実はこの子にしか分からない結果となりました。
分娩を終えた私は、胎盤娩出などの後処置に入ります。
その後、間もなくして後陣痛が襲ってきました。
後陣痛に耐えつつ部屋に戻る時間まで分娩台で待機していました。
14:50 やっと部屋に戻れることになり、部屋に戻る前に一目赤ちゃんを見て挨拶をしてから戻りました。
続きは、以下をご覧下さい。
まとめ
コメント