- 長女は総合病院で出産したお話となります。病室は大部屋でした。
- 次女・三女・四女は同じ個人病院で出産したお話となります。病室は個室でした。
今回は・・・赤ちゃんが危ない!! 経産婦の緊迫感ありあり!出産リアル体験談 【4人目】の続きです。
産後直後
赤ちゃんとお母さんは別々の部屋で過ごす病院なので、赤ちゃんの顔を見た後は車椅子で病室へ戻りひと休みをしました。
こんなにも早く後陣痛に苦しめられるとは・・・
部屋に戻ってもまだ余韻は残っていました。
ですが、後陣痛と会陰切開の痛さで横になっていても痛くってなかなか眠れませんでした。
18:00夕食の時間です。
私の入院した病院はとにかくご飯が美味しいのです。
美味しいのに痛さに負けていつも完食するのに半分残してしまいました。
そしてまた直ぐ横になって身体を休めていました。
しばらくすると尿意を感じ、産後初めて用を足しました。
さすがに4人目となるとトイレへの抵抗は全く有りませんでした。
寧ろ出せるものは我慢せずに出す!を心掛けていました。
それこそ身体に悪いですからね。
21:00消灯。
後陣痛の痛さでなかなか寝付けられないわたしは痛み止めの薬、カロナールを飲んでいました。
しばらくすれば痛さは和らぐかと思っていましたが、痛みが続くのでナースコールで看護師さんを呼び座薬をしてもらいました。
これまでの産後経験では、座薬をしたら痛みが和らいでいたのですが、時間が経っても痛い…。
騒ぐほどの痛さでは無く、お腹を下した位の痛さレベルだったので我慢我慢でした。
我慢といっても痛いものは痛く、また赤ちゃんが産まれてくるのではないのかという感覚の痛さの中、暗い部屋で1人うずくまりながら一晩過ごしていました。
産後1日目
前夜は寝て起きての繰り返しで、ほとんど寝れなかったです。
ですが、一夜明け、改めて我が子を産んだ実感を抱きながら迎えた朝でもありました。
7:00 検温の時間です。
産後から今朝までの間に出た尿と便の回数を報告します。
そして血圧と子宮の収縮チェック、体調のチェックをします。
8:00 朝食の時間です。
朝食後は身体を拭いたり、着替えたり、傷口の消毒をしました。
そして、少し休んでから初授乳をしに授乳室へ向かいました。
会陰切開した傷口が痛く、普通に歩くと糸がプチンと切れてしまう感覚があるので、足を引きずるような状態で小幅を保ちつつゆっくり、ゆっくり歩いていきました。
やっと赤ちゃんとまともに触れ合える
授乳室に着き、我が子を前にして「おはよう、赤ちゃん」と、小さなほっぺをツンツンとしながら挨拶し抱き抱えました。
ここでやっと改めて我が子の顔をゆっくりと間近で見る事が出来ました。
何人産んでも赤ちゃんの小ささには何ともいえない愛くるしさがあります。
そして片腕で包み込める小さな我が子が自分のお腹に入って居たなんて毎回不思議に思うばかりでした。
その都度、今以上の医療が進化していったらきっと自分だけに限らず、パートナーまでにもリアルに伝わるほどの妊娠経過や誕生までの描写を体感できるほどになっているかもしれないだろうな〜と考えてしまうほどです。
生命とは本当に未知の世界でもあります。
話がズレていきつつあるので、話を戻しますね…。
我が子を抱きかけ、授乳タイムです。
初日の授乳はまだちゃんと飲めないのでくわえる練習をしていました。
とはいってもくわえる事も最初っから上手くはいかないのは承知の上です。
それよりも(私の匂いを感じ取ってくれたかな?)と思うようにしています。
その後、哺乳瓶でミルクをあげました。
ミルクはちびちびとゆっくりゆ〜っくり飲んでいました。
この日から授乳タイムは自分の体調が良い時に行います。
3時間おきのペースで赤ちゃんが泣けば授乳室へ出向き、授乳をします。
(退院するまで夜は大体22〜23時頃を最後に就寝し、朝は早くて6時からあげていました。)
分娩後すぐに赤ちゃんの舌を切った理由
授乳時間ではゆっくり看護師さんや助産師さん達と話す機会があったので舌を切った理由を聞きました。
すると舌小帯短縮症(ぜつしょうたいたんしゅくしょう)という病気の1つでした。
よく分からない病名を聞いて大丈夫かなと、より一層心配になりました。
舌の裏側の中心にある水かきのようなものを舌小帯(ぜつしょうたい)といい、舌小帯が短ければ短いほど、また、歯茎側(口の外)に近ければ近いほど、舌を「ベー」と口の外に出した時に、舌の先端に切り込みのようなものができハート型になったり、舌を動かす範囲が狭くなったりで飲食する際や、会話をする際に阻害されてしまいます。
その為、治療にあたるには年齢が幼ければ幼いほど、治療も軽く済むそうです。
この子は産まれてすぐ先生が気づいてくれたお陰で、舌小帯が薄く、出血が少なく済む時だからこそ、その場でチョキンと切って終わりました。
時間が経ったあとに聞かされるよりも、その場で迅速に対応してくれて良かったと思っています。
その話を聞いてから改めて口の中を確認しましたが、何事もなく綺麗な状態でした。
(時が経っても問題なく過ごせています。)
12:00 昼食。
その後、赤ちゃんの授乳以外は自由時間です。
とはいっても、これまで家事育児をしてきていたので、何もしない時間帯に慣れておらず、個人的には落ち着かなかったです。
個室だとはいえ、病院という環境が窮屈で外出できるわけでも無く、かといって後陣痛はまだまだ痛いしで、寝たり起きたりして過ごしていました。
15:00 おやつタイム。
18:00 夕食の時間。
21:00 消灯。
基本的にこうしたスケジュールで退院まで生活していきます。
そしてこの夜も、痛み止めの薬を飲み続け、まだまだ後陣痛と闘っていました。
産後2日目
産後1日目の朝と比べたらまだ眠ることができました。
朝食前に赤ちゃんの授乳へ行きましたが、まだ母乳が出る気配はありませんでした。
哺乳瓶でミルクを飲むと20mlは飲んでいました。
部屋に戻ると次はわたしの採血検査です。
その後、朝食です。
朝食後は、沐浴の見学に行きました。
沐浴見学でみる我が子の姿が愛くるしい
改めて沐浴の指導を見ると大まかな流れは同じですが、洗う順番や赤ちゃんの抱え方など、人によって違うところを発見するのが面白かったです。
身体を洗われている姿を毎回見ても飽きないものです。
看護師さんの腕にもたれ掛かりプカプカ湯船に浮いて、気持ちいいのか、たまたま眠いのかわかりませんが、猿が温泉に浸かっているかのような表情をしていました。
その姿をみていると、こんな感じで羊水の中にいたのかな、と微笑ましく思ました。
翌日から実践となります。
一方私の体調は、2日目にして便の快調の良さを感じていました。
まだまだ後陣痛がありますが、なんとか乗りきれていました。
むしろ産後慣れしているせいなのか、抜糸さえ終えていれば2日目で帰宅しても良いくらいでした。
産後3日目
沐浴実践をして更に育児に一歩前進
まだまだ後陣痛は続きますが、着実に夜眠れている時間が伸びました。
午前中は沐浴の実践です。
自分で言うのもなんですが、手慣れたもんです。
人によってはやり方は違うと思いますが、第一に赤ちゃんの身体を優先に考え、気持ち良く、手早く心掛けて行うようになっていました。
そして、生まれて初めて沐浴させる子には必ず確認する事があります。
それは、水が平気な子かどーかです。
大人しく入る子もいれば泣いて騒ぐ子もいます。
泣く子だと沐浴期間中の1ヶ月間は戦いですからね。(長女の時はギャン泣きでした。)
ですが、四女は気持ちよさそうにプカプカ浮きながらお湯に浸かっていました。
顔に水滴が飛んでも平気な顔していたので、この子は大丈夫だな、と沐浴期間中の1ヶ月間を安心して迎える事が出来ました。
沐浴後は、授乳です。
ようやく胸が張ってきて、おっぱいが出そうな雰囲気をかもしだしていました。
まだ出ないおっぱいだとはいえ、飲ませる練習はしていました。
そして夕方頃に前日採血した結果を知らせに看護師さんが部屋に来ました。
結果は、妊娠時と同様にタンパク質とカルシウムが足りないとの事でした。
なので、カルシウムの錠剤を貰いました。
タンパク質に関しては薬がないので食事で摂取するのみです。
夜になり、授乳タイムで赤ちゃんに与えたらやっと10ml出るようになりました。
これで一安心です。
ですが、母乳が出ることにより喜ばしい反面、おっぱいを吸われれば吸われるたびに、後陣痛の痛さが同時に出てくるのです。
痛いことは辛いですが、この辛さは逆に身体の回復を早めてくれる効果もあるので我慢です。
産後4日目
産後初めてのシャワー
やっと後陣痛を気にせずに夜寝れるようになりました。
午前中は、シャワーに入りました。
3日振りに身体を洗う事が出来ました。
湯船には入れずとも全身洗えるという幸福感。
もぅウキウキで浴室へ向かいましたが、まだ抜糸前なので、糸が突っ張る違和感を気にしながらのシャワータイムです。
ですが、ひと通り洗い終わった爽快感はたまりませんでした。
産後まだ激痛と闘わなくてはいけないことが・・・
シャワー後は、おっぱいマッサージです。
乳房が張ったところをほぐし、乳房に溜まった母乳をでやすくしたり、乳管の詰まりで乳腺炎を引き起こしやすくなるのを防ぐ効果があるのですが、とにかく痛い!!
乳房が張ってれば張っているほど痛いのです。
ですが、黙って我慢していました。
声を押し殺す変わりに、握り拳をしてギュッと握っていました。
最初のうちは赤ちゃんがおっぱいを上手に沢山吸ってくれるまでは我慢です。
おっぱいマッサージをした後、授乳をしに赤ちゃんの所へ行きました。
すると、看護師さんから臍の緒が取れたということで木箱に入った臍の緒をいただきました。
臍の緒が取れたの4人の中で1番早かったです。
そして授乳タイム。
少しずつ母乳が飲めるようになってきた成長にも喜びを感じました。
12:00 昼食の時間です。
昼食後、病院内で行われているサービスでアロママッサージをさせていただきました。
このひとときは、気持ち良く、癒しの時間でした。
15:00 おやつの時間です。
お菓子をいただいていると、「次は抜糸だから外来に来て」と看護師さんにいわれ、外来の待合席で順番が来るのを待っていました。
待ちに待った抜糸!!
やっと!やっと!この突っ張り感とおさらばです。
ただ、抜糸は痛いんですよね…。
パチン、パチン、と糸を切られる音と糸をほどかれる痛さ。
その度にわたしのお尻は内診台から浮いてしまうのです。
ですが、歯を食いしばり我慢してました。
先生とわたしとの間はカーテンで敷居られているので、どんな顔をして痛みを堪えてようとお構いなしです。
この作業は、5分しない位で終わるのですが終わるまでの時間が長く感じるんですよ…。痛くって、痛くって。
もぅ、産後になっても我慢の連続です。
そして毎回思います。
身体を休めるための産後でもあるのに、何故いくつも痛い思いをしなくてはいけないのだろうか…と。
これは初産の人からしたら予期せぬ出来事だと思います。
既に4人産んだわたしは、承知の上なので乗り越える事しか考えてませんが、痛いものは痛いです!
だからこそ、抜糸まで終われば全て解放された気分になります。
歩く時も、寝る時も、トイレの時も、これまで通り何も気を使わなくって済むのです。
抜糸様様でした。
” 千の蔵より子は宝 ” という言葉との出会い
わたしの子供3人取り上げてくださった先生が抜糸中に、こんなお話をしてくださいました。
「今回は大変だったわね。でも、あの時は勝負だったわ。
あなたがまだ冷静だったから出来たのよ。
あなたは幸せになるわね。
千の蔵より子は宝よ。
今となれば本当に子供は沢山いた方がいいわよ。」と。
ちなみに、” 千の蔵より子は宝 ” とは「たくさんの財産よりも子どもの方が大切」という意味です。
沢山お産をみてきた先生からのお言葉は重く感じるものの、その反面、まだ100%理解しきれてはいませんでした。
子育ては精神的にも体力的にも厳しい時は厳しいし、それだけに限らずお金の問題も沢山あります。
先生から頂いたお言葉は、あと何年、何十年経てば理解するのでしょうか。
いつか先生のお言葉が「そーゆことね!」と思える日が来る事を楽しみにしています。
言葉との出会いもいただき先生には感謝です。
診察が終わると、既に夕食の時間となっていました。
夕食をいただき、少し休んでから授乳しに行き、この日は早めに就寝しました。
産後5日目
血液検査と新生児聴覚検査の結果
ようやくこの日の1日を過ごし、問題なければ翌日は退院となります。
退院前に行う内診前なのにバリバリ退院する気満々の朝を迎えていました。
ただし、翌日から魔の3時間起きの生活が始まる事も承知しなくてはいけないのですがね。
朝から長女に連絡して赤ちゃんの準備が出来ているか最終チェックを指示していました。
連絡を取り合う中で、わたしはいつも通りのスケジュールで動いていました。
朝食を済ませ、赤ちゃんの沐浴と授乳をし、自らの足湯をしたり、退院に備えて荷造りをしていました。
あっという間に昼食時間となり、食事をしていると、看護師さんから出生届と、赤ちゃんの血液型と新生児聴覚検査の結果報告を受けました。
血液型に関しては、我が家はA型2人、B型2人、AB型2人となりました。
新生児聴覚検査は異常なしでした。
あと残すは、先天性代謝異常検査の結果のみです。
結果は、退院後の1週間検診で知らされました。(これも異常なし。)
赤ちゃんが誕生してからは1つ1つの検査をクリアすることに毎回神様に感謝でしかありませんでした。
夕方になると内診をするため外来に呼ばれました。退院前の最後のチェックです。
これに関しては問題なくクリアして無事退院が正式に決定しました。
夕食を済ませ、病院での最後の授乳をしました。
退院は嬉しいものの、1人時間はやはり名残惜しいですね。
この入院期間、ご飯を作らなくって済んでいたし、キチンと3食栄養バランスが整った食事もとれたし、掃除もしなくってもいいし、子供に邪魔される事なく、落ち着いた生活が送れたのはとても良い時間でもありました。
そんな事を思いながら眠りにつきました。
産後6日目/退院
自分の体重を目の当たりにして後悔
7:00の検温時間の時に尿検査と体重測定をしました。
産後から6日目で−5kg。
いつも期待して体重計を乗るのですが、基本的に−5kgが限界です。
よって元の体重まで−9kg落とすことになります。
これに関しては毎回後悔しています。
(もっと妊婦の時に食事管理をしていたら・・・)と。
早速病院からAmazonにてバランスボールが届くようにポチりました。
ダイエット目的でもありますが、何よりも会陰切開をした傷口はまだ痛むので、バランスボールに乗って生活するのが1番楽なのです。
体幹を鍛えるためにも、赤ちゃんをあやすためにも、個人的には一石二鳥以上の効果があります。
退院時間は自分で決められるので、旦那がお迎えに来れる時間帯に合わせてお昼頃退院にしました。
朝食を済ませた後はいつも通り赤ちゃんの沐浴と授乳を行い、その後は退院に備えて忘れ物がないかチェックをし、赤ちゃんにセレモニードレスを着させて迎えが来るのを待っていました。
12:30頃に旦那が病院に到着。
昼食は頼まなかったのですが、代わりにこの病院恒例のお祝い膳をいただきました。
お赤飯と鯛。
ごちそうさまでした。
この病院とはこの出産が最後だなと思いつつ、先生、看護師さん、助産師さん、ヘルパーさん達に挨拶をして病院をあとにしました。
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